新着情報 2016.05.21 behind the kitchen コリアン・レストランの夜から、明けて翌早朝。 3月のパリ、6時半はまだ夜の続きで、ほの暗く。 この時点で、あいにくの霧雨模様ではありましたが、 「パリに於いて朝方の雨は、明るくなる頃には上がる」 という法則(注:わたくし調べ)もありますからに。 気にもとめず、いざ Masaki さんとの待ち合わせ場所に。 ふたりの宿のちょうど間、このサン・ドニ門は、 東京で言う新宿の歌舞伎町とでも言いましょうか。 遊び終え帰路につく朝帰りの男女らと逆行しながら、 空のトランクを転がし進む、我らが Masaki シェフ。 「社長、お荷物、お持ちしましょうか?」 という当然のセリフも、このときばかりは野暮に思え。 集中力を高めるシェフの邪魔になるかと、控えるわたくし。 目指すバスティーユは、メトロ8番線で乗り換えなし。 地上に出るととすぐに、腕時計を外し臨戦態勢へ。 「あら、そんな無理な体勢をなすって。 時計ですか? いったん、お荷物を … 」 というセリフを、ここでもぐっとこらえる。 そして気付けば、例の法則にのっとり、 雨は上がっているのでした。 さて。 6時台となると、たいていのお店は準備中。 プロの料理人の仕入れ姿すら、まだ見られず。 「ちょ、ちょっと早過ぎたかもしれませんね(汗)」 などと言うのは、それこそ、野暮の極み。 ひとくちに野菜、肉、魚介、チーズと言っても、 それぞれに幾つもの出店がある大型のマルシェにあって。 ひとつひとつの食材をどのお店で購入するか、 開店前から鋭くチェックをするのは Masaki さんの常。 色鮮やかな野菜や果物が整然と並ぶスタンド。 ここは悪くなさそうだねえ …。 魚も気になるねえ … なんて言いながら。 各店のオープン準備の様子をざっと巡ったところで。 「さあ、カフェ飲んで、始めようか R ちゃん」 はいっ! というわけで。 パリの Masaki’s Kitchen には欠かせない食材、 みんな大好きムール貝の仕入れからツアー開始。 そして、こればかりは何をするときもブレない。 Masaki さんの辞書に「妥協」の2文字はないのでして。 そのナッツ、あと、もうちょっとだけ。 いや、そんなにいらない。減らしてくれる? あっ、減らしすぎ、もう少し入れようか。 えっとね、そこのマッシュルームちょうだい。 (お母さんがぐわっと掴もうとするのを静止して) あ、ちょっと待って。いっこいっこ、指定するわ。 フィレ肉はずばり「この幅」で頼むよお! と。 こうして。 アタマの中にイメージしたレシピと照らし合わせ、 あくまでも、必要なものを必要なだけ仕入れていく。 ビジネスと一緒、ムダはあきません。 しかし、こうして計算された緻密さの一方で、 未知にトライする大胆さも忘れてはならぬもの。 クリエーションは緻密と大胆の融合からなるのです! と、わたくし自身は「創造」できるタイプではなく、 あくまでただ「想像」するに、ではありますが。 これぞフランスの醍醐味、フロマージュ屋さんでは、 5種類、いや10種類と、未知なる味を貪欲に求める。 嫌な顔ひとつせず味見をさせてくれるのは、 皆に色んなチーズを知って食べて欲しいという、 店主のフロマジュリー(チーズ屋)魂でしょうか。 真剣な眼差しで、Masaki さんの様子を伺います。 そして今回の Masaki’s Kitchen 最大の未知への挑戦。 筋肉質が美しい、キュイス・ド・グルヌイユ(中央上段)。 カエルの脚、でございます。 一目見て「カ・エ・ル!?」と仰天のリアクションの後、 数秒後にはレシピの構築を脳内で開始した Masaki シェフ。 1分後には「今日の人数分、7つちょうだい!」と。 ちなみにこちらは、サクサクとした歯応えが心地よい、 スパイスの効いたフライ仕立てで美味しく頂きました。 こうして、あっという間の数時間。 欧州出張の恒例イベントになりつつある、 Masaki’s Kitchen に関しまして。 今回はその舞台裏をお届けさせて頂きました。 肝心の表舞台、その日の夜会に関しましては。 先日からの風邪の名残と、早起きとが影響してか、 早いうちから、記憶も写真もピンぼけ気味につき …。 次回の開催を、わたくし自身、楽しみに待ちつつ。 また、皆さまへのレポートに努めさせて頂ければと。 尚、当日のコック服は GEA でも人気のブランド。 コペンハーゲン発、Wood Wood の T シャツにて。 この度も、ご馳走様でした! そうそう / 特命書記 R ツイート シェア BACKTOPNEXT
コリアン・レストランの夜から、明けて翌早朝。
3月のパリ、6時半はまだ夜の続きで、ほの暗く。
この時点で、あいにくの霧雨模様ではありましたが、
「パリに於いて朝方の雨は、明るくなる頃には上がる」
という法則(注:わたくし調べ)もありますからに。
気にもとめず、いざ Masaki さんとの待ち合わせ場所に。
ふたりの宿のちょうど間、このサン・ドニ門は、
東京で言う新宿の歌舞伎町とでも言いましょうか。
遊び終え帰路につく朝帰りの男女らと逆行しながら、
空のトランクを転がし進む、我らが Masaki シェフ。
「社長、お荷物、お持ちしましょうか?」
という当然のセリフも、このときばかりは野暮に思え。
集中力を高めるシェフの邪魔になるかと、控えるわたくし。
目指すバスティーユは、メトロ8番線で乗り換えなし。
地上に出るととすぐに、腕時計を外し臨戦態勢へ。
「あら、そんな無理な体勢をなすって。
時計ですか? いったん、お荷物を … 」
というセリフを、ここでもぐっとこらえる。
そして気付けば、例の法則にのっとり、
雨は上がっているのでした。
さて。
6時台となると、たいていのお店は準備中。
プロの料理人の仕入れ姿すら、まだ見られず。
「ちょ、ちょっと早過ぎたかもしれませんね(汗)」
などと言うのは、それこそ、野暮の極み。
ひとくちに野菜、肉、魚介、チーズと言っても、
それぞれに幾つもの出店がある大型のマルシェにあって。
ひとつひとつの食材をどのお店で購入するか、
開店前から鋭くチェックをするのは Masaki さんの常。
色鮮やかな野菜や果物が整然と並ぶスタンド。
ここは悪くなさそうだねえ …。
魚も気になるねえ … なんて言いながら。
各店のオープン準備の様子をざっと巡ったところで。
「さあ、カフェ飲んで、始めようか R ちゃん」
はいっ!
というわけで。
パリの Masaki’s Kitchen には欠かせない食材、
みんな大好きムール貝の仕入れからツアー開始。
そして、こればかりは何をするときもブレない。
Masaki さんの辞書に「妥協」の2文字はないのでして。
そのナッツ、あと、もうちょっとだけ。
いや、そんなにいらない。減らしてくれる?
あっ、減らしすぎ、もう少し入れようか。
えっとね、そこのマッシュルームちょうだい。
(お母さんがぐわっと掴もうとするのを静止して)
あ、ちょっと待って。いっこいっこ、指定するわ。
フィレ肉はずばり「この幅」で頼むよお!
と。
こうして。
アタマの中にイメージしたレシピと照らし合わせ、
あくまでも、必要なものを必要なだけ仕入れていく。
ビジネスと一緒、ムダはあきません。
しかし、こうして計算された緻密さの一方で、
未知にトライする大胆さも忘れてはならぬもの。
クリエーションは緻密と大胆の融合からなるのです!
と、わたくし自身は「創造」できるタイプではなく、
あくまでただ「想像」するに、ではありますが。
これぞフランスの醍醐味、フロマージュ屋さんでは、
5種類、いや10種類と、未知なる味を貪欲に求める。
嫌な顔ひとつせず味見をさせてくれるのは、
皆に色んなチーズを知って食べて欲しいという、
店主のフロマジュリー(チーズ屋)魂でしょうか。
真剣な眼差しで、Masaki さんの様子を伺います。
そして今回の Masaki’s Kitchen 最大の未知への挑戦。
筋肉質が美しい、キュイス・ド・グルヌイユ(中央上段)。
カエルの脚、でございます。
一目見て「カ・エ・ル!?」と仰天のリアクションの後、
数秒後にはレシピの構築を脳内で開始した Masaki シェフ。
1分後には「今日の人数分、7つちょうだい!」と。
ちなみにこちらは、サクサクとした歯応えが心地よい、
スパイスの効いたフライ仕立てで美味しく頂きました。
こうして、あっという間の数時間。
欧州出張の恒例イベントになりつつある、
Masaki’s Kitchen に関しまして。
今回はその舞台裏をお届けさせて頂きました。
肝心の表舞台、その日の夜会に関しましては。
先日からの風邪の名残と、早起きとが影響してか、
早いうちから、記憶も写真もピンぼけ気味につき …。
次回の開催を、わたくし自身、楽しみに待ちつつ。
また、皆さまへのレポートに努めさせて頂ければと。
尚、当日のコック服は GEA でも人気のブランド。
コペンハーゲン発、Wood Wood の T シャツにて。
この度も、ご馳走様でした!
そうそう / 特命書記 R