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2015.12.29

We wish a …

学校、お仕事、年度納めのこの折。
皆さまいかがお過ごしでしょうか?

 

本年度の後半から開始させて頂きました、
わたくし特命書記 R による Masaki 観察日記。

 

不慣れに伴う遅筆で心苦しい約半年間でしたが、
来年度はもう少し頻繁にお目にかかれればと。

 

国内外での少なくない同行機会を得まして、
なにせ「インプット」はたんまりございます。

 

年明け以降の Masaki 観察日記も、
皆さま、どうかどうか、ご期待あれ!

 

と、自らにプレッシャーをかけつつ …。

 

さて以下、前回の日記からの引用ですが。

 
 

次回の観察日記では、巷で噂(?)のあのイベント。
過日パリで開催された Masaki’s Kitchen のことなんぞ。
振り返りつつ、レポートさせて頂ければと思う次第。

 
 

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というわけで、お約束通り。

 

先日、2度に渡ってレポートをさせて頂きました。
10月のパリ・ファッションウィークの締めくくり。

 

ルーブル・アンダーグラウンド
分かるんよ

 

ウワサの Masaki’s Kitchen のご報告をもって。
本年度の「書記納め」とさせて頂きたく存じます。

 
 


 
 

はてさて。

 

M.&KYOKO のセールスに、GEA のバイイング。
パリでのハードな予定も峠を越えたある日の午後。

 

一通の招待状、もとい LINE メッセージが。
差し出し人は、羊の毛を刈る金髪男のアイコン。

 

「ウチのアパートで、今晩、ディナー振る舞うから!
今朝アポの前に、マルシェで食材仕入れてきた!!」
(参考:当日の Masaki さんの facebook

 

ついに。

 

ついにこの日がやってきたのですね。
噂に聞きし Masaki’s Kitchen 初体験。

 

「だいどこがわちゃわちゃするから」と、
自宅での料理を禁止されている Masaki さん。

 

そんな Masaki さんが家人らの目を忍び海外で、
当地の食材を使い自慢の料理を振る舞う夜会。

 

人呼んで Masaki’s Kitchen なり。
ついにその機会を得たのでありました。

 

この日ばかりは特命味見係と転じたわたくし。
いつものペンをナイフとフォークに持ち替え、
パリ10区のアパルトマンに馳せ参じたのでした。

 

期待に大きく胸を膨らませつつ …。

 

結果。

 
 

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(Welcome to Masaki’s Kitchen !
 と顔に書いてある Masaki さん)

 
 

予想を遥かに超えるハイレベルな皿々を前に。

 
 

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(生ハムとイチジクの前菜)

 
 

ワインがすすむくんもいいところ。

 
 

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(エビと活けアワビ!)

 
 

期待で十分に膨らませて行ったはずの心もカラダも。

 
 

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(ウニ on レオパール)

 
 

道半ばで、あえなくキャパオーバーとなり。

 
 

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(旬のセップ茸ソテーにフォアグラ乗せ)

 
 

しかし構わず、延々と栓は抜かれ。

 
 

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(厨房をテキパキと動くボーイさん
 昼間は敏腕な海外セールス担当)

 
 

メインディッシュの頃には遠のく意識 …。

 
 

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(ヨーロッパのお肉は赤身が絶品)

 
 

しかしシャッターは押していた書記魂。

 
 

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(百点満点のミディアムレア
そして1枚めの写真へと続く)

 
 

そんな書記魂も、メインのお肉でとうとうノックアウト。
その後、パスタやデザートが振る舞われたとはつゆ知らず。

 
 

かくして夜は更け、そして明け …。

 
 

ドタドタバタバタ!

 

アパルトマンに響く足音に「はっ」と目覚める。
目の前には、Masaki さんと海外セールス担当の K 氏。

 

ここはどこ? アタシはだれ?
状態のわたくし。

 

部屋の出口に向かって駆けながら、
首だけを宙に残し気味に叫ぶ Masaki さん。

 

R ちゃあ〜ん! 起きたか〜!?
俺ら今からアントワープ行ってくっから!
ブランドに糸のプレゼンしてくっから!
施錠は気にしなくていいべさ!
玄関のドアは閉めたら勝手に鍵かかっから!

 

んじゃ!

 

バタンとドアが閉まる音に引き続き、ドドドと。
ふたりがアパルトマンの螺旋階段を駆け下りる音。

 

わたくし・オン・ザ・ソファ。

 

壁の時計は5時。

 

美味なる乾杯。もとい完敗。

 
 


 
 

後日聞いたところ、当夜の宴は2時3時まで。
いや、一説に拠れば、4時頃まで続いたとか。

 

わたくしは、日付が変わる頃に消息を絶ったらしく。
一瞬、会場がざわつくも、捜索開始から数分後。
トイレに座し「明日のジョー」スタイルに身をかがめ、
灰になっているところを無事に発見・救助されたと。

 

お陰さまで、今日もこうして筆を執っております。

 

しかし、それにしても、あの流れでアントワープとは。
さすが世界の佐藤繊維チーム、なんという体力 …。

 

さて、こうして。

 

楽しい、愉しい、パリの夜を過ごしたわけですが。

 
 

そのパリで。

 
 

あの恐ろしいテロが起こったのは、このわずか1ヶ月後。
しかも、我々の行動範囲から、そう遠くないエリアでした。

 

事件に際し、銃撃に見舞われたカンボジアレストラン。
そのまさに目と鼻の先にある、評判のレストランにて。
そこも偶然、同じくカンボジア料理店でしたが。
滞在中に Masaki さん始めチームで食事をしたりも。

 

長く M.&KYOKO の海外向けセールスを行い。
最近では GEA 向けのバイイングをしたりと。
佐藤繊維として、関わりの深い街であるパリ。

 

更に、実はわたくし自身、まさについ昨年まで、
数年ほどパリに住まっていたという経緯もあり。

 

今回のテロ事件に、悲しみを抱かずにはいられません。

 

世界平和、と簡単に口にするのは憚られますが。

 

せめて、いくらか、世の中に悲しいことが少なく。
そして、まさにこの Masaki’s Kitchen のような、
楽しいことの多い、そんな1年でありますように。

 

来年に向け、そんな願いをかけつつ。
今年最後の日記とさせて頂きます。

 

夏以降の、約半年ほどではありましたが、
こうして皆さまにお目にかかれて嬉しく思います。
どうか、来年もお付き合い頂けますよう。

 

それでは皆さま。

 

どうぞ良いお年をお迎え下さいませ。

 
 

そうそう / 特命書記 R

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